これまでは正義の味方キャラクターを中心に紹介してきましたが、魔王軍の魅力も知って欲しい。
何と言っても彼らの言うド正論。
敵なのに、憎いはずなのに、なんかこう言ってることが私の胸に刺さるんです。
ダイの大冒険の新作アニメでの魔王軍の声優陣、その豪華さ、完全勝利のガッツポーズでしたね。
ミストバーンが子安武人さんということは、最終決戦時のバーン様は……そういうことですね!!
この人たちがあの名台詞をどんなふうに言ってくれるのだろう……とさらに楽しみになります!!
それではさっそくいってみましょう!
ダイの大冒険、魔王軍の面白いド正論
フレイザード
魔王軍の氷炎魔団長フレイザード。
右半身が氷の岩、左半身が炎の岩で出来たエネルギー生命体で、ハドラーの禁呪法により作られており年齢は1歳。
初期ハドラーの精神を反映して、残虐非道・権力に固執する性格の持ち主。
敵らしい敵ですね!いいぞ!そんな彼のド正論はこちら!
「ここは戦場だ!殺し合いをするところだぜ男も女も関係ねェ 強い奴が生きて弱い奴は死ぬんだよ!! 傷つくのがイヤなら戦場に出てくるんじゃねえ」
女性に対しても一切容赦をしないことを批判されたときに放った台詞です。
た、たしかに…!それでもレオナやマァムのような女の子が傷つくのを見たくない読者としては、ぐぬぬと思います。
特にフレイザード自身に性別がなさそうだし人間の感覚なんてまったく共感できないんでしょう。戦場(会社)に出るなら覚悟をしないと…!
「オレは戦うのが好きなんじゃねぇんだ・・・ 勝つのが好きなんだよォォッ!!」
子どもか!と思いつつ、私も対戦ゲームしていて負けるとやめたくなるし、フレイザードの言う通りです。勝ちたくてやってるんだよォォ!!
あとフレイザード1歳だから良くも悪くも純粋なんだよなーと思うセリフでもありました。
「バクチってのはな・・・ はずれたら痛い目みるからおもしれぇんだよ!!」
…ひぇっ!私の宝くじを買ってみちゃう癖も、ガチャガチャを回しちゃう癖も全部そうなの!?
痛い目をみて楽しんでいるのですか!?…ひぇっ!ありそう!
ザボエラ
魔王軍の妖魔士団長。890歳の小さいおじいちゃん。悪のヨーダみたいな見た目。
魔王軍でも一目置かれる魔力の持ち主ですが、他人に取り入ることで地位を高めようとしていたせいで卑怯な小物と化していく。
ハドラーからは「最も狡猾で残酷な頭脳を持ち、油断も隙もない男」と言われ、ミストバーンからは「人から人へ自分の成り上がりだけを目あてにうろつくドブネズミ」とまで言われる。
それに対しても「勝者とは戦いの場に最後まで生き残っていた者」と開き直っているところはさすが。敵キャラの鏡だよ!
そんなザボエラの唯一の正論台詞はこちら。
「前回の課題をすべてクリアしてはじめて“改良”という」
めっちゃいいこと言う。
作中では改良という言葉に対してのみ、ザボエラから熱意と誠意が伝わります。ここから学べるのは、改良という言葉を使うときには前回の課題をすべてクリアしているかどうか気を付けようということ。
ところでそんなザボエラの改良に対してノヴァの言った「最低の発想だ」というシンプルなドン引台詞も好きです。
ミストバーン
魔影軍団の軍団長ミストバーン。実はバーン様の側近でかなり重要なポジションにいる衣の男です。
ある事情から平時は寡黙で、冷静な性格に見えますが、口を開けば人情に厚く激情家の一面が見られる。
ヒュンケルの闇の師匠であり、ハドラーやクロコダインのことを評価していて、ザボエラは嫌い(笑)そんな彼の名台詞はこちら!
「人から人へ 自分の成り上がりだけを目あてにうろつくドブネズミなど私は絶対に信じぬ! いずれまた 必ず己の欲のために主を裏切るからだ!!」
先ほどのザボエラへの一括。これは言い返せない。絶対そうだもん!笑
「…人生のツケというやつは最も自分にとって 苦しい時に 必ず回ってくるものらしい」
これもザボエラへ…(笑)
ドキーンってしますよね!人生のツケは最も自分にとって苦しい時に必ず回ってくる…胸に刻んでちゃんとしようと思える台詞です。怖すぎ。
「…たまには自分の手足を動かせ…!」
あれ、まって?ザボエラへの言葉しかない。正論縛りしたらザボエラへの説教しかないじゃない!
それにしても、この言葉をぶつけてやりたい人間が、会社にひとりはいそうですねぇ。
キルバーン
キルバーンは魔王軍ではないということはひとまず置いておいて。敵キャラとして彼も忘れてはいけません。
大魔王バーンの元へと派遣された冥竜王ヴェルザーの部下であり、大魔王と対等に近い立場にある人物。
ちょっと他人をバカにするような、翻弄するような、飄々とした口調が特徴のキャラクターです。デザインめちゃくちゃかっこいいと思うの。死神の鎌とか。
「そうバカにしたもんでもない こういう弱いヤツが成長したようなタイプはチームのムードメーカーに なるからね」
その通りです。ポップに対しての台詞なのですが、もうその通りなのです。成長できる人はやっぱり強いんです。
そして弱いからとバカにするのではなく、その影響力の強さを知っていて見抜いているキルバーンが本当に恐ろしいのです。さすがキルバーン。
バーン
魔界最強の実力者にして齢数千年あまりの老魔族。そう、大魔王バーン様!!
人間が脆弱であるという理由のみで太陽の恵みを与えられ、力ある魔族と竜族を地底にある暗黒の魔界に閉じ込めた神々を憎んでいます。地上を滅ぼして魔界に太陽を届けたい!
この理由で地上を滅ぼそうと思う気持ちは、わからなくはない。(私は地上の人間なのでやめてほしいですけど…。)
そんなバーン様による名言の数々をご覧ください。
「……知らなかったのか…? 大魔王からは逃げられない…!!」
これはね!ドラクエ好きな人にとっては背筋が凍る台詞でございます。
『にげる』コマンドは強大な相手の前では通用しないのです。
「…そういう連中だ 人間とは 奴らが泣いてすがるのは 自分が苦しい時だけだ 平和に慣れればすぐさま 不平不満を言いはじめよる」
人間より人間をよく知っていらっしゃるバーン様。全員がそうとは思いたくないけど、そういう人が多いのもまた事実です。
そして、自分が弱っているときに誰かにすがりたくなる気持ちがわかるからこそ、私の心にもぐさりと刺さりました。不平不満もすぐ言うし…(笑)
「たった一人の感情では”国”などという得体の知れないものはどうしようもないことは公事にたずさわるそなたなら ようわかろう?」
この戦いが終わった後に、ダイは人間たちから差別され迫害される。そのことに対してレオナが「そんなことさせない!」と反論したのに対しての台詞です。
強気のレオナですら言葉を飲み込む、人間のつくる組織というものはひとりの力や感情では動かせないという悲しい事実。
世界のニュースを見ていて、差別や迫害はダメだと個人がどんなに思っていても根絶できないところにこの事実を改めて思い知らされます。
また、国のことを「得体の知れないもの」と表現をされるとちょっと怖いです。自分も当たり前のように国に属していて、そうして過ごしていることに疑問すら抱いていません。
人間以外の生き物からしたら、国や組織といったものは確かに「得体のしれないもの」なのかもしれませんね。なんだろう、だけど人間はそれがないと生きていけないんだよなぁ。なんだかもやっとする。
「鍛え上げて身に着けた強大な力で弱者を想うようにあしらう時 気持ちよくはないのか? 優越感を感じないのか?”力”ほど純粋で単純シンプルで美しい法律はない 生物はすべからく弱肉強食 魔族も竜も皆そうだ 人間だけが気取った理屈をつけてそこに目をそむけておる」
“力”ほど純粋で単純シンプルで美しい法律はない。
こう聞いて、それは違うと反論したくなるところが私も所詮人間されど人間です…!
力によってもたらされる平和もあるし、アバン先生ですら力なき正義は無力と言うほどに力を持つことは大切なことです。
でもそれがすべてと言いたくないのが、人間だというのもわかるのです。
「人間は 何故 これほどの力を持ちながら それを無益なことに使うのか?いや 無益なことに力を費やすからこそ これほどの力なのか?」
これすごく面白いですよね。
脆弱なはずの人間が意外にしぶとくて、純粋にバーン様が人間に疑問を持った場面です。
無益なことに力を費やすからこそ これほどの力なのか?のところが面白い。
バーン様は本気で考えてるっぽいけど、めちゃくちゃ煽られてるように感じるんですが(笑)
とりあえず私が人よりマリオを上手にプレイできるのは、「無益なことに力を費やすからこそ これほどの力」が発揮されているからだな…と謎な納得をしました。
まとめ
今回は魔王軍実力者たちの台詞をまとめてみました。
悪役から向けられる超ド正論。
グサーーーーっとくる台詞はありましたでしょうか?
私はこの台詞すべてに、色々思うところがありました。
ミストバーンとか本当にね…。正論すぎてね…(笑)
敵キャラも個性の塊なので、それぞれの言動や行動からたくさんのことが学べます。
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私は敵キャラはザボエラ以外みんな好きですね!あ、フレイザードも残酷だからあまり好きじゃないかな…
それにしても豪華声優陣の演技で名台詞の数々が聞けるなんて…!


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